秋分を過ぎ、澄みわたる秋の陽。奥津城(岡)

二十四節気で読む空模様—秋分から寒露・霜降へ、空と陽と水の記録

はじめに

秋分を過ぎ、澄みわたる秋の陽。奥津城(岡)

 秋分(お彼岸)を過ぎ、暦は寒露から霜降へと歩みます。体感にはまだ暑さが残る日もありましたが、朝夕の陽射しと風は確かにやわらぎ、景観にその変化が現れています。

 本日21日、ようやく肌寒さを覚えました。ここでは、9〜10月に撮影した写真を手がかりに、秋晴れ秋雲の美しさを記し、最後に小さな実践(衣・祈)と観察チェックをまとめます。→ 観察チェックへ飛ぶ


🔶今日の所感:日が傾くと一気に空気が澄み、石畳や葉の縁がくっきり。この逆光の時間帯こそ…シャッターチャンス(^_-)-☆

秋晴れを「光の角度」で味わう

 秋分を越えると太陽高度は低くなり、朝夕の斜光が長い影と柔らかな色温度を描きだします。

 とりわけ逆光では、稲や木々の縁が金の輪郭をまとい、露や水面は細かな輝きに。晴れ渡る日は空を7に対して地は3ほど、ハイライトを演出するために露出をやや抑えると透明感が保てます。

黄金の朝陽と稲やススキが金の輪郭をまとう景観
境内地、石庭の長い影が秋を象徴している
朝陽と石庭に、白く細い筋とおった巻雲

写真の狙いどころ|秋晴れ

  • 逆光で“縁どり”を拾う
  • 石畳・水面・ガラスなど反射面を入れる
  • 空の面積を多めに取り、雲形を主役に構成
逆光で山々を“縁どり”、朝陽を水面に映す。空の面積を多めに取り、雲形を主役に構成
水面に映る朝陽、空をいろどるアートな雲

秋雲を見分ける—巻雲・巻積雲(うろこ)・高積雲

 秋の空は雲が語ります。絹糸状の巻雲、うろこのように並ぶ巻積雲、やや低くボリューム感のある高積雲。これらが順に広がると天気は変わり目へ向かうことが多く、観天望気の良い教材です。

 うろこ状に並んだ巻積雲のもと、朝の太陽が柔らかく射す。前景は参道と植栽
うろこ雲の朝—光が布を通すように柔らかく降りる

雲の早見表

雲形見え方高さの目安
巻雲羽毛状・すじ状高層(約6.5–12km)
巻積雲うろこ・細かな斑高中層(約仰角30度以上の位置)
高積雲塊が大きく影が出る中層(約2–7km)
※ 実際は気象条件で前後します。

小さな実践(衣・祈)と観察チェック

  • 👔衣:朝夕は薄手のカーディガン+首元のストールで調温。
  • 🙏祈:日の出に黙礼、笑顔で感謝。
  • 🌄東空の色温度/雲の増減/大地の様子をメモ。

 二十四節気の基礎は国立天文台の解説が平易で丁寧です。国立天文台「二十四節気要項」(2025年版)(外部リンク)。

まとめ

 秋分を境に、光はやわらぎ、空は深く、香りは澄む。寒露から霜降へ向かう身体にやさしい時節は、秋晴れの「抜け」と秋雲の「織り」が教科書です。(今年は例外^^;)

 朝陽と空を仰ぎ、一日の最初に黙礼を…その積み重ねが自然とともにシアワセになる第一歩(*^^)v

雲仙普賢岳を覆う龍神のような雲と熊本と長崎をつなぐ海
雲仙普賢岳を覆う龍神のような雲